神奈川県鎌倉市の建築家による建売住宅の建築販売/注文住宅の設計及び建築/土地の開発分譲/売買・仲介・投資顧問・コンサルタント
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平成19年ブログ

 

 

保険金不払い

■H19.10.13

生命保険会社38社が支払わなければいけない人に対して、保険金を支払っていなかった例が120万件もあったことが公に発表された。

金額にするとが910億円。
凄い数字です。

でも、なぜ?
その理由は・・・

「保険会社は、加入者が請求しない限り、払うべき保険を払わなくてもい。」

これは、保険の契約書に明記されている内容です。
つまり、保険会社は、お金をもらうだけもらって見てみぬフリが出来る一方的な契約を交わしているということになるんです。

最近、テレビをつけると生命保険のコマーシャルを見ない日はありませんね。
だいたい、30分に1回はどこかの生命保険会社のCMをみます。

芸能人が満面の笑みで・・・

「誰でも入れます。カンタン終身保険」

なんて言っていますが…
加入直後、何もしなくても毎月自動引き落としされていく掛け金とは違い、いざという時、誰でも簡単にお金を受け取れるものではないという説明が、ごっそりと抜け落ちているようです。

さて、私が以前からとても不思議に思っていることがあります。

皆さん、両親がどんな生命保険に入っているか知っていますか?
何社入っていて、誰が受取人になっているかなんて、考えたことあります?

我が家は、身近に暮らしているので、母親などは「あたしが死んだら生命保険に入っているからね~」なんて、たまに冗談めいて言っています。
でも、親と疎遠になっていたり、あまり会話も交わさない関係の人も多い世の中。
突然、訃報が舞い込んできた場合、保険はどういう風に対応しなければならないのでしょうか?

保険会社の知人に聞いたところによると、まず、故人が加入していた保険会社へ「証券番号」「被保険者氏名」「死亡した日」「死因」等を連絡しなければならないという事。
そんでもって、支払請求の書類を送ってもらって、 必要書類を添付して請求するとの事。

・必要書類
保険証書(又は領収証)
死亡診断書
保険受取人の印鑑と印鑑証明
保険受取人の戸籍抄本
故人の除籍抄本

つまり、保険証書か領収書がなければ、保険の存在すら確認できないし、保険金も請求できないと言うことになります。もし、親が子を受取人として生命保険に加入し、何十年と地道に掛け金を払い続けてきたとしても、子がおうちゃくで探すこともしなかった場合、一切保険金はもらえないんです。
あまりにも、理不尽だと思いません?

親の積年の思いやりを、子は無駄にしては絶対ならないと思うんですよね。

ということで、まず、やらなければいけないことは「故人の住まいの整理(家捜し)」です。
でも、お年寄りの場合、大切なものはとんでもない所に隠していたりする訳でして…
そう簡単に出てこないケースも想定できます。
屋根裏・小屋裏・縁の下・枕棚・神棚の中・畳の下等々…

さらに、火事で燃えてしまったなんていったときは、一体どうなってしまうんでしょう。

火事といえば、生命保険はもとより、火災保険も関係して来ます。
どりらも請求しない限り払われないのは同じこと。
加入者が火災事故で死んでしまった場合、火災保険加入の有無も解りません。

保険会社に言わせると、「年1回以上、保険会社からご契約内容のお知らせが郵送されて来るので、それで確認できるはずです。」というのですが、故人の家を売ってしまった場合など、ちゃんと自分の手元に「お知らせ」届くのかは不安がありますし、またこんな世の中ですから、ハガキが着実に送られてくるのか疑問が残ります。

とにもかくにも、生命保険は3年以内に申請手続きをおこなわないと時効となってしまうので、とても注意が必要です。



花粉症と抗生物質

■H19.4.3

鎌倉は、桜があっという間に緑の葉に変わってきています。
気のせいかもしれませんが、毎年、毎年、花の季節が短くなっていく気がします。
春を感じる時期が短いというか・・・
春の匂いがしないというか・・・
朝寒くて、昼は針で刺すような強い日差しが降り注ぐようになって
春のあのやわらかく心地よい一日を感じないんですよね。

私だけですかね?この感覚は。

この時期の風物といえば「花見」と言いたいところですが、最近は街を行き交う人たちの「顔をすっぽりと覆うマスク」になっているように思います。
私の周りも去年まで大丈夫だった人が、今年から突然「地獄の苦しみ」の仲間入りをしています。

ちなみに、私はまだ花粉症を経験していません。
そこで「なんで、俺は花粉症になんないんだろう」と、考えてみました。
人と違う事・・・といえば「薬嫌い」なところ。
風邪を引いても、よっぽどのことがない限り病院には行きませんし、薬も飲みません。

花粉症という病気は、原因として様々な事由が言われていますが、その中の一つに「抗生物質等の常用」というのがあります。
今、皆さん風邪引くだけですぐ医者に行き、何種類もの薬を飲むのが当たり前ですよね?
医者に行くと必ず処方されるのがこの抗生物質なんです。

抗生物質という薬は、体の中のウィルスや細菌を死滅させる効力があります。
本来、人間は細菌やウィルスに触れることにより体内で様々な免疫を作っていくのですが、その機会を人間自らが摘んでしまっているようです。

結果的に免疫力がゼロの人間がドンドン増えてしまっている。

もし、安全な薬のリバウンドがこんな形で人を苦しめているのだとすれば、やはり人工的なものには、必ず陰の部分があるのだと考えなければなりません。

「人体に害はない」という表記の薬物、いっぱいありますね。
でも、用心が必要です。



鎌倉市の税金は高い?

■H19.3.29

鎌倉で不動産屋をしていると「鎌倉って、税金が高いんですよね。」と良くお客様から聞かれます。
最近、都心からや遠方から移り住む方がとても多く、本当に良く耳にします。

市の税金は、大まかに市民税(住民税)と固定資産税・都市計画税の3つです。
市民税は、日本全国一律なので、場所によって税率が変わることはありません。
そうすると「高い」と言われている部分は固定資産税・都市計画税を差すのででしょうか?
鎌倉市の税率は固定資産が1.4%、都市計画が0.3%となります。そこで他の都市と比べてみると…

大阪市 - 固定1.4% 都市0.3%
奈良市 - 固定1.4% 都市0.25%
京都市 - 固定1.4% 都市0.3%
東京都 - 固定1.4% 都市0.3%
横浜市 - 固定1.4% 都市0.3%
川崎市 - 固定1.4% 都市0.3%

…奈良がほんの少し安い以外は、全く違いがありません。
つまり、鎌倉市と他の市との税金は、実際は殆ど変わらないんです。
一体、どこからこんな都市伝説が生まれたのでしょう?
不思議です。


固定資産税が出てきたので、先日どうしても納得できなかった話をします。

不動産を所有すると、必ず徴収される固定資産税。
土地と建物に課税される税金で、市町村に対するいわゆる「地代」みたいなものです。

土地の状態によって税額が大きく異なるのが特徴で、同じ土地でも地目が変わることにより、0円~30万円もの税負担の違いが起こります。
「住宅の敷地の用に供されている土地」については、住宅用地の特例措置が設けられており、一般の住宅の場合は、税額がおおよそ6分の1も減額されます。

先日、市役所から当社に一本の電話がありました。
前の年当社で土地を購入し、今年建物が完成したTさんというお客様がいらっしゃるのですが・・・
そのTさんの固定資産税を「3倍にする」とのこと。
唐突で驚き、とにかく詳しく話を聞くとこんな事でした。

平成18年度課税は「住宅用地」の土地という事で減額をして来たが、19年度は住宅用地としては認められないので、減額していた分も払ってもらう。

この土地の去年の成り行きは・・・
・平成18年6月末に以前からあった古屋を取り壊し。
・平成18年7月にTさんが土地を購入。
・平成18年9月初旬に新築住宅を着工。
・平成19年1月に完成。

建物が存在しなかったのは、課税年ではない前年のたった2ヶ月の間だけ。
その間も設計に費やしており、一度たりとも住宅以外の用に供していないのですが…

これには、私納得がいかず、窓口に向かいました。
市の言い分は「新年の1月1日に建物が無ければ、例え建築中だろうと翌日の2日に完成しようと、その年は住宅用地としては認めない」ということ。

その後…30分ぐらい窓口でスッタモンダ。
一度でも住宅の用から外れているなら諦めも付きますが・・・
駐車場や資材置き場のような他用途にも使っていないし、解体した後も設計で住宅という「夢」の形を映し見ていた土地なんです。
一生懸命働いて働いて働いて、ようやく鎌倉市で「夢」を手に入れた人に対し、それは無いだろっ!!

でも、そこはお役所様。
窓口で「あなた、どう考えてもおかしいと思いません?」と何度も尋ねる私に・・・
「法律で決まっていることですから」
「ただの窓口業務の私たちにはどうすることも出来ないんです。」

サッカーイタリア代表のカテナチオを思い起こさせる鉄壁ディフェンス。
暖簾に腕押し。
何を言っても、その言葉が出てくると・・・もう、どうすることも出来ません。

今でも思い出すと納得がいかない気持ちで、顔が上気するのが分かります。
大岡裁きみたいな人間味がある部分を、法律にも欲しいものです。



イジメ問題

■H19.3.9

「イジメを無くそう」というスローガンをあちらこちらで見受けます。
でも、これ根本的に間違ってると思うんです。
小学生の時、強烈なイジメに合った経験のある私が思うに・・・
イジメって、人間の本能なんだと思う。
絶対に無くならない。

特異なもの、弱いものを集団の除け者にするのは野生動物の習性に多く見られるそうです。

小学生当時、雨上がり決死隊のホトちゃんみたいな髪型をしていた私は、よく「キノッピだ!!」といって髪を掴まれ、学校中を引きずり回されました。
(注:キノッピとはアニメ「ポールのミラクル大作戦」に出てくる悪者キャラ)

親はイジメられるのをどうにかしようと剣道をやらせれたのですが、剣道場でも「男女」とイジメられ、体中を腫らしいつも重い防具を担ぎ、泣きながら家路についたのを覚えてます。
小学校4年の時、悪がきに無理矢理スーパーで万引きさせられて捕まったりもしました。
その時は、親父に半殺しにされた記憶があります。

でも、当時の事を考えると、イジメられても、苦に思った記憶があまり無いんです。
最近のイジメ問題を見るに、単純に「子供が弱くなった」と思います。
家に帰れば、姉がいて兄がいて、厳しくも優しい母がいて、日々の貧しい生活が優しく自分を包み込んでくれた気もします。しかも、親父はイジメなんかより全然恐かったし。w

イジメは、無くなりません。

大人がどんなに考えても、本能の近い部分で生きる子供の、人間の本質であるところを変えることは出来ないと思う。
発想を変えればよい思うんです。
イジメを特別なものとしてしまうから、「秘密性」「孤立感」「恥辱感」を生んでしまう。
そして大人が陰湿に扱うから、子供が行き場を失う。
恥ずかしいことと思うから、人にも言わないし相談も出来ない。
そして、自分を責めてるようになる。

イジメは有って当たり前とすることで、初めて現実と対峙できるんじゃないんだろか?

そして、逆にイジメられても大丈夫な「人間」「社会」「学校」を作ればいいんです。
「イジメの無い環境つくり」を辞めて、単純に「イジメにあったときに打ち勝つ教育・環境」を考えた方が断然早いように思う。

人はどんなに格好つけようと動物です。単純に生きていく為に必要なものを見つめなおせば、こんな荒んだ世の中にはならないはずです。



暖炉のある生活

■H19.2.15

今、暖炉の販売ががとても伸びているそうです。
中でも、安価の薪ストーブに人気が集中しているようです。

昔の薪ストーブは、四方八方に高熱を発っし、また灰やすす、排気の問題で一般的な住宅に置くのはかなり難しかったのですが、最近は性能が飛躍的に伸び手入れが簡単で室内も汚さず、テレビのように部屋のコーナーに普通に設置することが出来るようになったのが、販売を伸ばす大きな要因となっているようです。

実は、昨年建築したモデルルーム兼我が家にも薪ストーブを設置してあります。
何事も使ってみないと解らないので、後学のため試験的に設置したものなのですが…
初めて使う時は、遠方から業者さんに来てもらって、火入れと共に使い方・メンテナンス方法を教えてもらわなければならず、忙しさに負けて全く手付かずにしていました。

先日「それじゃいかん!」と、群馬の東京暖炉さんを呼び、初めて火入れをしてみたんです。

感想は…
素晴らしい!!
それはそれは、贅沢なことっ!!

空気の調節により、火が七色に輝くんです。
しかも、何とも言えない柔らかい自然な暖かさ。
そして、家に充満するここちよい薪の焼ける香り…

夜、部屋の照明を消し、ストーブの火だけで過ごす贅沢さといったら、言葉では言い表せません。
アルプスの少女ハイジのおんじの山小屋に居るかのよう。w

でも、デメリット・・・
もちろんあります。

まず、なんといっても薪が高い。

「木であれば何でももやせる」と思ったら大間違い。
日本に生息している主要の針葉樹は基本的にNG。杉や桧は大丈夫のようですが、あっという間に燃え尽きてしまうので忙しいし非経済的なんですって。
薪に適しているのが広葉樹であるナラや樫の木、サクラ等のとても重量のある木々。丸太を4つ割りにしたもので4kgほどあります。

これらが30cm尺の1束8本で、500円~1000円もします。

一日ちびちびと炊いても大体10本使いますので、1日のコストが高くて1000円を超えます。

また、大量の薪を保管するスペースが必要になります。
しかも、湿気っていてる薪を使うと煤と煙が大量に出て、家を汚し、またストーブが故障してしまうので、常時乾燥させておかなければなりません。最低でも一か月分、300本のストックをするとなると、2トントラック1台分になります。
雨に濡らさず保管するとなると、かなりの室内スペースが必要となります。
狭小住宅ひしめく首都圏では、このスペース確保が最大の敵になります。

でも、そのデメリットと引き換えに得られる情緒はハンパないわけでして…
考える余地は・・・ほんのチョッと・・・はあるのかな?

ちなみに我が家のストーブはデンマークモルソー社の「1126」

様々なメーカーの中でも、炎の微調整が出来る優れもので、オススメ。




悪政ニッポンチャチャチャッ!

■H19.2.3

政治と金…
この言葉って、とにかく汚いことを連想させますよね。
「一般庶民お断り」の高級料亭で、政治家と闇のフィクサーが札束を交し合ってるような様子ですか。

最近、我が家のポストに投げ込みが多く、仕事から帰ると、むやみに投げ込まれている広告類を拾い集めるのが仕事帰りの仕事になっています。
そんな中、昨日と今日で2つ、とても目を惹くモノがありました。

一つは
鎌倉市議会員松尾たかし氏の月刊「温故知新鎌倉」
http://www5b.biglobe.ne.jp/~t-matsuo/
もう一つは
これまた地方政党「神奈川ネットワーク運動」のまちづくりレポートなるもの
http://www.k4.dion.ne.jp/~net-k/

まず、松尾氏の会報。
なにに目を惹いたかというと…

①鎌倉市の借金額が1059億円。平成になってから、鎌倉市の借金が倍になっており、その内の543億円が下水道事業に使われていること
②大船駅西口の簡単な整備だけで11億円も使われること
③鎌倉駅西口が21億円をかけて再開発されること
④我が家の目の前にある野村総研の跡地を30億円もかけて郷土博物館にすること

借金1000億超っ・…?
こんな小さな、しかも観光だけで成り立っている鎌倉市が?
鎌倉の年間観光客数は1800万人。
その観光客が落すお金は、一体どこにいっているのでしょう?

それ以上に驚いたのが、神奈川ネットワークの…
①神奈川県議会議員が給与の他に政務調査費として1人あたま年636万円もの金を県から与えられている事
②横浜市議会議員などは、県議よりも多額の年660万円(鎌倉市は年60万円)
③2期勤めた県議会議員には、退職時100万円の功労金が渡される事
④海外視察費なるものが1人年100万円支給される事

635万円というと…月53万円ですよね?

私の給与より多いいですね(^^;)
しかも、何に使ったのかを報告する義務も無いそうで・・・
いわば、何にでも使い放題。
海外視察費…?
なんだそりゃ!!
旅行代か?(笑)

なるほど、こりゃ地方議員なんて、一度やったら辞められないわけだ。

どうやら…
県政を見張る立場の人間が、領収書要らずのお小遣いで県に飼いならされてるようです。
これじゃあ赤字が膨らむのも無理ないですし、金を渡す側と貰う側の蜜月の関係では、談合やカラ出張を全く取り締まることも出来ないのが、妙に納得してしまいます。


悪代官と大黒屋が行灯の明かり揺れる料亭で・・・
見たいな、悪いことは陰でコソコソとやるもんだとばかり思っていましたが、これだけ開けっぴろげに当然のようにされていると「そういうものなのかな?」と思ってしまうから人間って怖いですね。しかも、「汚職=国会議員」と思っていましたが、地方の方がもっと酷い状態にあるみたいです。


こんな内容を辛辣に訴えているこの2つの紙面を手に愕然としながらも・・・
一軒一軒、一般家庭のポストに自作の会報を投げ込み、政治を変えようと汗をかきながら頑張っている人々がいるんだなと、少し慰められた気がしました。

一体全体、どうしたらいいのでしょう。
とにかく・・・
私は、汗をかいている彼等を応援するところから始めようと思います。